千本釈迦堂(大報恩寺)
千本釈迦堂は西陣の家並みの中にあるが、貞応2年、義空上人が釈迦念仏の道場として建てたお寺である。戦国時代に兵火で焼け、現在は入母屋造の本堂だけが残っている。この建物は、京都で最も古い建物であるが、次のような話が伝わっている。寺の建立を命じられた飛騨の大工が、用材を飛騨から送って、工事にかかったところ、柱にする一本が短いことに気がついた。取り寄せるには時間がなく、困り果てていたところ、おかめという女房が、短い柱の寸法に全部合わせればというので、そうしたところ、最初考えていたものより背の低いものが出来上がったが、かえってよいものが出来上がり「飛騨の工」の名前がつき、たいそうおほめの言葉をいただいた。以来、大工さんの間では、おかめを大切にする風習があり、この堂にも大勢の建築関係者がお詣りする。また2月の節分には、古式にのっとって、おかめ節分会の行事が行われている。(注。このおかめの話は他にも内容の違うものがある。)
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